ぶどうの効能

 

その昔、ぶどうは薬用として栽培されていました。ヨーロッパでは、ぶどう果汁は「畑のミルク」、「植物のミルク」と呼ばれています。また、ヨーロッパでは昔から「ぶどう療法」というものがあり、フランスやドイツでは肝臓、腎臓、泌尿器などの病気の治療に「ぶどう」が用いられ、腎臓結石、胆石、痛風、胃の疾患、下痢や便秘にもよいといわれてきました。
東洋医学でもぶどうは、のどの渇きや痛みを取り、利尿作用によりむくみを解消し、顔色をよくし、食欲増進、造血作用、滋養強壮等に効果的と言われ、さらに甲州ぶどうには、こうした成分のほかにとくに美容効果が高い成分が多く含まれていることが分かっています。

偉大なぶどうパワー《ポリフェノール》

最近の研究により、ぶどうの持つパワーの凄さが明らかになってきています。その源は「ポリフェノール」です。ポリフェノール共通の効果として、活性酵素を除去する抗酸化作用は有名ですが、それぞれのポリフェノール特有の効果のいくつかが明らかになってきています。
ポリフェノールにはさまざまな種類がありますが、ぶどうにはカテキン、タンニン、アントシアニンなどの多くのポリフェノールが含まれています。

@カテキン
 悪玉コレステロールの生成を抑制し動脈硬化を抑制。善玉菌を成長させる整腸効果。
@タンニン
 止血作用、抗酸化作用、虫歯の抑制、発ガン抑制など。
@アントシアニン
 活性酸素の生成の抑制、血液浄化、血圧抑制効果など。
※甲州ぶどうには「美肌効果」があるプロリンが多く含まれています。

またぶどうには、ポリフェノール以外にアラニン、アルギニン、プロリンなどのアミノ酸が一杯含まれています。

@アラニン
数値を下げるインスリンの分泌を促す作用や肝機能を保護する作用。
@アルギニン
脂肪を分解するリパーゼという物質を活性化させる働きがあり、同時に免疫力を高めたり、脂肪燃焼効果や筋肉強化の効能等があります。
@プロリン
コラーゲンの主要要素で骨や腱、靱帯の生成で必要であり、またシミや肌荒れを防ぎ健康な肌を保つ働きがあります。ぶどうの中でも甲州ぶどうに多く含まれている成分です。

有機酸が善玉菌を助け悪玉菌を抑制

ぶどうには有機酸といわれる酒石酸とリンゴ酸が含まれ、これを摂取すると腸内で悪玉菌の増殖を抑制し、ビフィズス菌などの善玉菌を増やし腸内細菌のバランスを保つ効果があります。

@酒石酸
腸内を健康に保ち、便秘や大腸ガンなどのさまざまな病気を予防します
@リンゴ酸
活性酸素の抑制、疲労の原因物質である乳酸を減らし、腸の働きの活発化、体内の浄化作用などがあります。

ぶどうの甘みはぶどう糖と果糖
ぶどうには体内に吸収されやすいブドウ糖や果糖などの糖質が多く含まれており、疲労回復効果が非常に大きいです。
また、良質の酸を多く含んでおり、これがエネルギー代謝を助ける働きをするため、優れた栄養補給食品として知られています。
 

          以上、「全国くだものまっぷ」の<フルーツを食べて健康になろう>より引用させていただきました。

 

 

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